平成23年度会長挨拶

 

 新年度がスタートするにあたり、ご挨拶申し上げます。

 始めに、3月11日の東日本大震災で被災された方、そのご家族及び関係者の皆様には心からお見舞い申し上げます。

 

 また、復旧にあたり被災現場で活躍されている関係各所の皆様に深く感謝申し上げます。

 昨年度の取組みについては、福島県女子テニス連盟が30周年を迎え、盛大に記念式典が開催されました。

 女子連発足当初から理事長として関わって頂き、ご苦労を重ねながらも30年間組織の発展の為にご尽力された梅津前支部長に対して感謝申し上げます。今後も組織活動へのアドバイスや若い人たちへのご指導をお願い致します。

 

 近年、女子連関係の選手は、「全日本スポーツマスターズ」「全国レディース」「ダンロップテニストーナメント」「全国都市対抗」等の大会で、それぞれ県・都市の代表として活躍されており、福島県のテニス界のレベル向上に貢献していると思われます。また、「母と子エンジョイテニス」の大会や「キッズテニス」の企画のように、子供たちがテニスに興味を持つキッカケが母親であるように感じます。そして、平成7年「ふくしま国体」・平成11年「デビスカップ」の大会をはじめ、各種県大会等の大会運営には献身的に運営に携わって頂き、大会開催を成功に導いたのも女子連の方々です。

  このように、競技力、育成、運営、そのすべてに女性テニス愛好者の力が多大に影響していることは、女子連の組織力の高さを示しているものであり、女子連の活躍と努力には特に感銘を受けています。

 

 強化事業については、2010年東北総合体育大会では少年女子が優勝し、少年男子が第3位の成績でした。また、千葉県で行われました国民体育大会では、少年男女共に1回戦を突破し、2回戦ではジュニアトップ選手との対戦となり敗退はしましたが、選手にとっては今後に繋がる貴重な試合でした。また、福島県商工信用組合が昨年度から実施した海外遠征派遣には、2名のジュニア選手が参加し、多くの海外選手との試合の中で将来の目標を明確にするキッカケを掴むことができたようです。このように、福島県のジュニア選手が高い目標をもって挑戦していることは、県内は勿論、東北のテニス界を盛り上げています。

 

 さて、私のテーマは昨年と同様「マナーとジュニア育成」です。

 良き選手になる為には、まず、日常の挨拶、礼儀、言葉使いなどの社会人にとって基本的なことを身につけ、ルールを守ることです。そして、各学校や各クラブの指導者やご父兄の皆様も、テニスを通じて人格を形成していくことに力点をおき、社会の一員として恥ずかしくないプレイヤーの育成に努めていくことが大切だと考えます。

 ジュニアの底辺を広げ、ジュニアの能力を発掘し、育て、そして、テニス界を盛り上げていきましょう。

 

 最後になりますが、福島県テニス協会の発展は選手と指導者とテニス愛好者の皆様が育んでいくものです。関係者が皆で未来のテニス競技発展の為、ご尽力下さることをお願い致します。また、ご支援、ご協力を頂いております日本テニス協会、東北テニス協会、福島県教育委員会、福島県体育協会の皆様、そして、スポンサー法人の皆様に対しまして改めて心より感謝申し上げます。

 

 以上、一歩ずつ確実に前進している皆様を期待し、会長挨拶と致します。

福島県テニス協会会長 須佐 喜夫