平成24年度会長挨拶

 

 新年度がスタートするにあたり、ご挨拶申し上げます。

始めに、昨年3月11日の東日本大震災で被災された方、そのご家族及び関係者の皆様には改めて心からお見舞い申し上げます。

震災直後、県内のテニスコートは損壊し、また、原発事故の影響により放射線が拡散した為、屋外での運動を控えざるを得ない状況でした。

その様な状況の中、テニス協会関係の皆様のご尽力により、ほとんどの大会を開催することができた事は、福島県テニス界にとって励みになりました。

また、各方面からの義援金や用具等の提供は、特にジュニア選手の活動のサポートに活かすことができました。そして、日本テニス協会を中心にした各団体からは、ジュニア選手に対して「東レPPO」「楽天ジャパンオープン」「HPオープン」等への観戦招待のチャンスを頂き、また、伊達公子プロや杉田祐一プロ、本村剛一プロからは直接の指導を受けたことで、ジュニア選手達はテニスに対して、前向きに挑戦する気持ちを持つことができたと感じています。

ご支援を頂いた皆様に対しまして、この場をお借りし、心より感謝申し上げます。

 強化事業については、2011年東北総合体育大会では成年男女が共に準優勝し、山口県で開催されました国民体育大会に全種目出場することができました。しかしながら、全種目共1回戦敗退という結果でした。しかし、選手達のプレーの質は高く、今年度の活躍が期待できるものと確信しています。個人の戦績では、橘梨子選手が青森県で開催された全国高等学校総合体育大会(インターハイ)のシングルスでベスト16、八島ちひろ選手と組んだダブルスでベスト16の結果を残しました。また、福島県商工信用組合が2年前から実施している海外遠征派遣では、今回も2名のジュニア選手が参加し、目標だったITFジュニアポイントを獲得することができました。そして、コミュニケーション能力の必要性や、コートマナーの重要性にも気づくことができ、今後の成長の糧になったものと感じています。このように、福島県のジュニア選手が高い目標をもって挑戦していることは、県内は勿論、東北のテニス界を盛り上げています。

 

 さて、私のテーマは2年間、「マナーとジュニア育成」でした。

良き選手になる為には、まず、日常の挨拶、礼儀、言葉使いなどの社会人にとって基本的なことを身につけ、ルールを守ることです。そして、各学校や各クラブの指導者やご父兄の皆様も、テニスを通じて人格を形成していくことに力点をおき、社会の一員として恥ずかしくないプレイヤーの育成に努めていくことが大切だと考え続けています。

そして、今年からは「マナーとジュニア育成」に加えて、もう一つ、新しいテーマに取り組んで行きます。

それは、「テニスで福島県をアピール!」です。

 今年度は、東北高等学校テニス選手権大会が郡山市で、東北秋季ジュニアテニス選手権大会(中牟田杯選考会)が福島市で、東北中学新人テニス選手権大会が福島市で、それぞれ開催が予定されています。また、平成25年度には、全国実業団対抗テニス大会(ビジネスパル)が福島市で開催される予定で進んでいます。さらに、平成29年度には、全国高等学校総合体育大会(インターハイ)も福島県で開催される予定で進んでいます。東北大会や全国大会を積極的に福島県で開催できたらと考えています。

 最後になりますが、福島県テニス協会の発展は選手と指導者とテニス愛好者の皆様が育んでいくものです。関係者が皆で未来のテニス競技発展の為、ご尽力下さることをお願い致します。また、ご支援、ご協力を頂いております日本テニス協会、東北テニス協会、福島県教育委員会、福島県体育協会の皆様、そして、スポンサー法人の皆様に対しまして改めて心より感謝申し上げます。

以上、一歩ずつ確実に前進している皆様を期待し、会長挨拶と致します。

 

福島県テニス協会会長 須佐 喜夫